お尻の代表的なエクササイズ「ヒップスラスト」はデメリットばかり⑤

こんにちは^ ^
BodyStyle Art パーソナルトレーナーの長谷川です。

 

早速ですが前回の記事の続きです。

身体構造学と運動生理学をもとに、
お尻のボディメイクを行いたい場合、大きく4つの理由からヒップスラストはデメリットはあれど、メリットはないと言い切ってきました。
過去のブログ記事はこちら

ブログ1 ブログ2 ブログ3 ブログ4

 

今日は4つめの理由、
④お尻の筋肉の本来の使い方である伸張性収縮が起こりにくいから
について解説してゆきたいと思います。

そもそもお尻を形づくる筋肉は以前にも紹介した大臀筋と、初登場の中臀筋が主です。

 

大臀筋

 

中臀筋

筋肉自体はなんとなくイメージをして頂く程度で構いませんが、大切なのは「ヒト本来の生活で普段、どのように使われるか」であり、
本来の使い方に則したエクササイズが最も効くエクササイズであるということです。

 

 

さて、それでは実際にどのように使われるかというと…

 

 

大臀筋はしゃがんだ所から起き上がる動き。
(深くしゃがんだ時にゴムのように伸ばされながら身体の重さを支え、しゃがみきった所から踏ん張って立ち上がろうとする時に働きます)

 

中臀筋は片脚で支える時に身体が左右に傾かないようにバランスを取る動き。
(歩いたり走ったり、階段を登ったり降りたりする時は一瞬ですが、片脚で身体を支えなくてはいけない場面があり、そういった時に身体が左右にブレないようにする為に働きます)

 

つまり両筋肉とも、
しゃがんだり、片脚で身体(骨盤)がブレない為に、筋肉がゴムバンドのように引き伸ばながらも耐える時に非常によく働きます。

 

つまり具体的な種目としては、
片脚立ちでバランスを取りながら、深くしゃがむ、ブルガリアンスクワットやシングルレッグスクワットが最も効果的な種目です。

 

ブルガリアンスクワット

 

シングルレッグスクワット

 

一方、ヒップスラストは…

 

①深くしゃがんだとしても背中をベンチ台の方向に強く押し当てる=寄り掛かる(背中の白矢印)為、
バーベルの重量を増やしても、ベンチ台への圧力ばかりが高まり、筋肉をほとんど使わずとも行うことが出来ます。

②深くしゃがんだ時に意図せず、
もも裏とふくらはぎを圧迫固定する構造上の作用(黄色の丸で囲っています)が働く為、
筋肉にほとんど力を入れなくても、かなりの重さを支えることが出来ます。

③足裏に床方面に垂直方向への力と、つま先方面への2つの力が働くので、
足裏と床で強い摩擦が生じて、摩擦力(足裏の赤の波線)でバーベルの重さを分散されることが出来ます。

 

つまり構造学上、
【どれだけヒップスラストのバーベルを重たくしても大して筋肉の力を使わない】
のです。

 

いかがでしたでしょうか?

 

トレーニングは「やった感がする」または「インスタ映えする」エクササイズ種目を行うのではなく、
本来のヒトの筋肉の使い方に沿って、行う方の機能性に則したエクササイズ種目を、正確に行う必要があるのです。

万が一、ただやみくもにヒップスラストを行えば、
前述のように腰が反ることで慢性的な腰痛になりますし、
看過して行い続ければ腰椎分離症や分離すべり症となり、整形外科や接骨院に長期間通うはめになるでしょう。

 

皆様の今後に少しでもお役に立ちましたら幸いです。