ふくらはぎの浮腫みや筋肉太り

ふくらはぎの悩み

「ふくらはぎの浮腫みがヒドい」
「体型の割にふくらはぎが太い」 

こういったお悩みをご相談いただくことが非常に多いです。

 

女性のお客様は必ずと言っていいほど、
みなさんふくらはぎについて悩みを抱えていらっしゃいますね。

今回はトレーナーの視点から、
ふくはぎが浮腫む、太くなるなどの原因について詳しく紐解いていきたいと思います。

 

浮腫みについて

ふくらはぎ周辺には約12個もの筋肉が集中しています。

筋肉の数に伴って、たくさんの血管や神経なども通っています。

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※足の裏や足の甲、足指の間の筋肉も入れると数は倍以上になります。(見づらくてすいません…)
写真には筋肉と血管(赤い管が動脈、青い管が静脈)と神経(黄色の管)しかありませんが、
体液を循環させる為のリンパ管も血管に沿うように存在しています。
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※ふくらはぎの断面図です。
筋肉と筋肉の間にも血管や神経があるのが見てとれます。画像にはありませんがリンパ管も血管や神経と同じ様な場所を通っています。
ふくらはぎが浮腫む仕組みはシンプルです。
結論からお話すると皆さん周知の事実かと思いますが、リンパ管の循環が悪くなり、リンパ液が滞留することによって、ふくらはぎがむくみます。
ただ、ここからはあまり知られていませんが、
心臓の力(拍動)で循環する血管と違って、
リンパ管には直接リンパ液を循環させてくれるポンプとなる物がついていないので、自分の力だけでは循環することが出来ません。
では、リンパ液はどうやって体内を循環しているのか?
それは、ふくらはぎの筋肉の伸び縮みです。
筋肉が伸びたり縮んだりすることで、ポンプと同じ様な働きが生まれ、リンパ管の中でリンパ液が循環することが出来るのです。

つまりふくらはぎのむくみがヒドい方は、
筋肉が伸びたり縮んだりしずらい為に、ポンプの働きが生まれずにリンパ液が滞っているのです。

もう少し突っ込んでお話すると、
筋肉はゴムと同じ形状をしているので、まずは伸びることが出来なければ縮むことも出来ません。

 

ふくらはぎの筋肉が硬く縮こまり、
伸びることが出来ない方ほど、むくみがヒドくなってしまうのです。

 

ここからは実際に、ふくらはぎの筋肉が本当に硬く縮こまっているかどうかのチェック方法をご紹介してゆきます。

筋肉の硬さを調べる方法

簡単にできますから、是非その場でお試しください。

このチェック法に引っ掛かってしまう方は、
筋肉が硬く縮こまっているせいでふくらはぎが浮腫んでいる可能性大です。

 

【ふくらはぎの硬さのチェック】

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①足と足の幅を握りこぶし1つ分くらい空けて、つま先を正面に向けて真っ直ぐ立ちます。
②頭の後ろで手を組んで両肘を開きます。
③そのまま写真の様にふくらはぎがもも裏とピッタリ着くぐらい深くしゃがみます。

 

いかがでしたでしょうか?

 

下記を参考にチェックしてみてください。

 

・写真の様に深くしゃがめる方
筋肉の硬さは全くなく良い状態です。むくむ可能性は限りなく低いでしょう。

・深くしゃがめるが足指が地面から浮いたり、つま先が外側を向いたり、両肘を開くことが出来ない方
筋肉が少し硬い状態です。むくみ易くなっている可能性があります。

・ 深くしゃがめない方、後ろに転んでしまいそうになる方
筋肉が非常に硬くなっています。むくみの原因は間違いなく筋肉の硬さにあります。

 

もし、ふくらはぎの筋肉が全く硬くないにも関わらずむくみを感じる場合は、
塩分やアルコールを多く摂っていたり、ホルモンバランスによる影響、可能性は少ないですが心臓の働きの低下も考えられます。

そういった場合は、上記の要因について一度焦点を当ててみてください。

 

太くなる原因について

結論からお伝えすると、ふくらはぎのむくみが起こる原因と全く同じです(^^;)

つまり、ふくらはぎの筋肉が硬くなってしまうとむくみ易くなりますし、ふくらはぎが太くなるんです…

全然良いことないですね…

 

では、なぜふくらはぎの筋肉が硬くなると、太くなってしまうかというと、
筋肉が縮むことで過剰に力が入り「筋肉太り」を起こしているからです。

 

例えとして、マッチョな男性が自身の腕の力ごぶをアピールしている姿をイメージしてください。

 

出来るだけ肘を曲げ、目一杯力を入れて筋肉を大きく太く見せていますよね?
筋肉は目一杯力を込めて縮ませることで隆起し、太くなります。

 

結果的に力ごぶを自慢する男性と同じ様に、太く見せてしまっている状態になっています。

 

それが一瞬だけなら、
太く「みえる」だけで済みますが、ふくらはぎが硬い人の場合はずっと力が入っているために、
実際に筋肉が発達して肥大することで太くなってしまうんです。

 

ですので、ふくらはぎのむくみや筋肉太りを可能な限り防ぐ為には、
上記で紹介したチェック法の写真と同様、深くしゃがむことか出来る柔軟性に富んだ筋肉にしなくてはならないのです。

 

一般的なブログなら、この後にふくらはぎの柔軟性を高める為のリリース(緩め方)やストレッチなどをご紹介するところですが、

ふくらはぎには代表的な腓腹筋やヒラメ筋、すね側にある前脛骨筋をはじめ、
足裏で身体のバランスを取る働きのある短母趾屈筋、足首のねんざを防いだりする為の腓骨筋や後脛骨筋など、

主要なものでもこれだけ多くの筋肉が存在します。

ですので安易にリリースやストレッチを紹介しても、代償動作といって、本人の自覚無しに誤っておこなってしまうケースが非常に多いのです。

特に先程ご紹介したチェック方法で硬くなっていると判明した方は、
普段伸び縮みがほとんど出来ておらず、より動かしづらい訳なので、ほぼ確実といって良い程、正確に動作を行う事が出来ません。

かえって太ももや腰周りに余計な力が入ってしまい、腰が痛くなったり脚が張ってきたりする可能性が有ります

 

したがって無料・有料を問わず、
YouTubeをはじめとした動画やSNSで解決策を得るのではなく、是非対面でプロフェッショナルなトレーナーから指導を仰いで頂けると幸いです。
※これは弊ジムにお越し頂きたいからお話をしている訳ではありません。静岡市外(県外含む)の方でご相談頂ければ信頼出来るジムやトレーナーを紹介します。