筋膜リリースって実際のところ…④
こんにちは^ ^
BodyStyle Art パーソナルトレーナーの長谷川です。
シリーズ化している投稿で、
前回は「物理的に行うことが難しい筋膜リリースと呼ばれる方法で、なぜ身体が軽くなったり、スッキリとしたりする変化が起こるのか」と書きました。
大きな理由がふたつあり、
ひとつめは広汎性※侵害抑制調節という現象(痛みで痛みを上塗りしてごまかす)が起こっているからと前回の記事に書きました。
※「こうはんせい」と読みます。
今回はふたつめの理由をご紹介します。
先に結論からお伝えしますと、
フォームローラーを用いたり、トレーナーやセラピストが行う、いわゆる筋膜リリースでは筋膜がどうにかなっているのではなく、筋膜より浅い皮膚(真皮)にある【皮神経】と呼ばれる神経が影響を受ける為、身体に変化が起こります。
そもそも皮膚(真皮)には受容器と呼ばれる数多くのセンサーがあります。
センサーの種類は押された力に反応するもの、伸ばされたときに反応するもの、触った時だけ反応するものなど様々です。
それらのセンサーから脳に送られた情報によって、脳の認識が変わり、自律神経の反応が変化することで血流が増加し、皮神経の血液循環が変化したり、動かしながら行えば動作時の感覚も変化したりします。
以上の理由から、痛みやコリ・張りなどが減って身体が軽くなったり、スッキリしたりする訳ですね。
皮神経は筋膜より浅いところにあるので、
筋膜をリリースしようと、突起がついた硬いフォームローラーで全体重乗せたり、やみくもに棒や石の様な器具で長い時間ゴリ揉みすると、かえって皮神経が傷ついてしまい、
以前よりも痛みやコリがひどくなったり、身体が硬くなってしまう可能性がありますので注意してください。
ご参考までにm(__)m
※ツールは使い方次第で薬にも毒にもなります。