筋・筋膜解剖研修に参加して②

こんにちは^ ^

BodyStyle Art パーソナルトレーナーの長谷川です。


今回のブログは引き続き、

「なぜ、パーソナルトレーナーの私がアナトミートレイン 筋・筋膜解剖研修に参加を決めたのか」

について綴っていきたいと思います。




前回のブログと重複しますが、

まずもってアナトミートレイン 筋・筋膜解剖研修では実際のご献体を用い、受講者自らがメスや鉗子(かんし)を手にして解剖を実践します。




性質柄、医療従事者(治療家の方々も含む)の方々がほとんどで、

私のようなパーソナルトレーナーは50人以上の中のほんの数人でした。

私の中では数人もいた!という認識でしたけど


ブログをご覧の方々の中でも、

「パーソナルトレーナーが参加する理由はどこにあるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるはずです。





私が参加を決めた理由は大きく3つ有ります。






①日本での解剖研修には参加出来ないから


そもそもの話として、日本では法的、倫理的、道義的な理由から医療従事者および、

一部の福祉・介護従事者以外(医療系専門学校や大学の卒業予定者を含む)の方に解剖研修への参加および実践は許可されていません。

解剖保存法という法律があります。


だからこそ、私の様なパーソナルトレーナーが解剖研修に参加する為には、海外に行くしか方法が有りません。






②ご献体の状態がより生体に近いから


上記の問題をクリアしていても、

日本の解剖研修では防腐の為にホルマリンでの処理をされたご献体が用いられます。


このホルマリンが厄介で、

防腐を行なってくれる代わりに身体の組織を一部変化させてしまい、解剖研修を行った際に細かい人体の構造を把握出来ない場合が有ります。

日本での解剖研修の経験のある医療従事者に伺いました。


その点、アメリカでのアナトミートレイン 筋・筋膜解剖研修では、

ホルマリンでの防腐処理をしておらず、冷凍保存されているご献体を用いる為、非常に生体に近い状態で解剖研修を行う事が出来ます。





③素晴らしい講師のもと、アナトミートレイン(筋・筋膜の運動連鎖)にフォーカスして行われる解剖研修だから


3番目がパーソナルトレーナーである私が参加を決めた一番の理由です。


少し話が逸れますが、

トレーニングをした事がある方でも、あまり経験がない方でも、実感する事は出来る思いますが、

「走る」という運動をした時に、太ももの筋肉だけが使われるでしょうか?


確かに最も疲れるのは太ももかもしれませんが、

体幹にある筋肉が働かなければ、走っている時に身体を真っ直ぐに支える事が出来ませんし、

両腕も交互に動かさなければ滑らかに走る事は出来ないと思います。


そして、よくよく考えると左脚を前に出した時には何故か右腕が前に出て、

右脚を前に出した時は左腕が前に出ていると思います。

同側の脚と腕を出したらめちゃくちゃ走りにくいですよね。



何が言いたいのかというと、

身体を動かす時には複数の筋肉を同時に使われたり、更に必ずしも上半身と下半身は同じ側ではなく、左右違う筋肉の動きを繋げて運動を行っている訳です。

これらの複数の筋肉の繋がりを運動連鎖と言います。



そして、その運動連鎖は筋肉を覆う筋膜と呼ばれる膜が複数の筋肉をひとつに繋げている為に起こる事が分かっています。



実は今回の解剖研修の講師は、

そんな筋膜がもたらす運動連鎖を世界で初めて具体的に発表し、その詳細を事細かく著した書籍、

アナトミートレインを世界に向けて出版したトーマス・マイヤースが実際に解説を行ってくれる唯一無二の解剖研修だからです。

アナトミートレインの回し者では有りませんが人体の繋がりが分かる非常に興味深い書籍です。

一般の方には難しいかと思いますが、是非ネットで検索してみてください。



なので、「アナトミートレイン筋・筋膜解剖研修」という名目になる訳ですね。



しかもガチガチに決まったカリキュラムに沿って研修を進めてゆくのではなく、

受講者自身が自由に直接、トーマス・マイヤースに質問をする事が特に大きな点でした。








まだまだ、参加を決めた理由を挙げればキリがありませんが、

これら3つが大きなポイントとなりました。




物凄く長い記事になってしまいましたね…(^^;;

続きは次回に書きたいと思います^ ^



4月半ばだというのに結構な雪が降っているコロラドでの一枚

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