筋・筋膜解剖研修に参加して④ 〜事実から得た気づき〜

こんにちは^ ^

BodyStyle Art パーソナルトレーナーの長谷川です。




前回のブログでは、

アナトミートレイン 筋・筋膜解剖研修に参加して、驚きの事実を知る事が出来た旨を書かせて頂きました。



基本的に細かく解剖し、検証することが出来るのは、自分が担当しているご献体お一人なので参考程度にしかならないのですが、

それでもインパクトは大きかったです。



これだけでも参加した価値は大いにありました。






また以前のブログでも触れましたが、

いわゆる巷で流行っている「筋膜リリース」を実際のご献体に行っても、リリース(解放)されている様子は全く確認出来ませんでした。

筋膜については3名のご献体で検証してみました。


実際の筋膜(筋肉を覆っている深筋膜と言います)は物凄く強靭に筋肉を包んでおり、

フォームローラーや手技治療でどうにかなるレベルでは有りません。


特に太ももの筋肉を覆っている大腿筋膜は、

全体重で圧を掛けながら押して伸ばそうとしてもびくともしませんでした。

よくフォームローラーでセルフ筋膜リリースが行われる部位。

ただ、骨を持ち関節を動かそうとすると比較的簡単にテンションが掛かり、筋膜と筋肉が伸びてくれました。





つまりこれらの学びから、



・柔軟性を高める為には皮膚や脂肪組織(神経を含む)に影響を及ぼす手技が必要。


・深筋膜を何らかの手技やフォームローラーを使ってリリースすることは物理的に難しい。


・ただ、関節運動(身体を動かそうとする)では深筋膜と筋肉も伸びるので、エクササイズやストレッチでは筋膜に何らかの変化を与えることが出来る。



といった気づきを得る事が出来ました。





実際に帰国後に上記を踏まえてお客様のお身体を観させて頂いたところ、

より侵襲の少ない(優しい)方法で、以前よりも大きく身体の変化を出すことが出来ました。




他にも様々な事を学び、気づかせてくれましたが、ご献体の個別性に関わることなので詳細は差し控えたいと思います。







いやー

本当に充実した解剖研修でした(^_^)






今年もGW明けに参加して参りますので、

整理して皆様と学びをシェアしたいと思います^ ^





また、解剖研修の本編は今回で終わりますが、

次回は研修が行われたアメリカ・コロラド州ボルダーの気候や風土、

研修後のアフターファイブ(古い?)について書いて行きたいと思います。




観光客も年々増えてきている様なので、

アメリカに行く機会がある方は、参考にして頂けたら幸いです(^^)


次回更新日は113日(月)20:00を予定しています。




アメリカらしい優雅な時間が流れるコロラド州ボルダーの街並み